あっという間んい中学校3年間は過ぎ、なぎさは高校生になっていた。
恋愛体質のなぎさは、同じクラスの鈴木くんに好意を寄せていた。
その恋は、瞬く間に実り交際がスタートした。
お互い幼かったのもあり、毎日喧嘩の生活だった。

「俺、ほかに好きな人できたから別れよう」

この一言がなぎさの人生を狂わせていった。
喧嘩ばかりの生活でもなぎさは、鈴木くんのことが大好きだった。
れおを忘れさせてくれた唯一の男だった。
鈴木くんと別れてから、なぎさの体には異変が起きていた。

眠れない、食べれない、泣くことも笑うこともできない、過呼吸になる毎日。
身長158センチのなぎさの体重は、35キロまで落ちていた。

親に心配されて、心療内科を受診したが結果は異常なし。

そんな毎日に終止符は簡単に打たれた。