「ぶっ…10問中1問しか当たってねぇ…」




お兄ちゃんが笑いを堪えていた。





「ご…ごめん…」




「明日からもっと厳しくいくから覚悟しとけよ」





ニヤリと意地悪そうに笑う優斗にドキッとした。




やっぱり好きだな……。




めんどくさいと口では言うけれど、優斗はいつも最後まで面倒を見てくれる。




小さい頃からそうだった。





お兄ちゃんが私を放ったらかして他の子と遊んでても、優斗はいつも私を気遣ってくれた。



口では意地悪な事ばかり言ってくるけど、態度は正反対で…




私にはそれがわかるの。




だからこんなにもこのヒトのことを好きになっちゃったんだよね。