「どーかした?」
「わ、渉君…」
どうしよ…変な所見られたかも。
「なんでもないよ…」
私は咄嗟に下を向いたけど…
顔、ばっちり見られたよね?
「優斗が彼女に呼び出されたっていうから、俺も付き合わされてここで待ってたんだけど…唯、優斗に会った?」
コクンと頷くのが精いっぱいだった。
「あのさ…唯って、優斗の事好きだよね?」
な…
なんで渉君がそのことを!?
顔を上げると、渉君が苦笑いしていた。
「唯の事見てればわかるよ。昔から優斗の事が好きだったもんね?」
その瞬間、ぷつりと何かが切れて、目に涙が溢れた。
「…渉くん、私…」
「うん、大丈夫だから」
その時校舎裏出入口には人がいなかったので、私はそこで思う存分泣いてしまった。



