「食うのはえーな。そんなに腹減ってたのかよ」




「ち、違うって…」




すると今度は優斗が私の頬っぺたを触った。




「チョコついてる」




ずっとドキドキしっぱなしの心臓を、更にどきっとさせる。



平気でこういうことしてくるんだよね…



やっぱり女慣れしてるというか…



誰にでもこういうこと簡単にできちゃうのかな?




「ふっ。ホント唯見てると飽きないわ」





そう言って無邪気に笑う優斗の笑顔にまたドキドキしちゃって。



今すぐにでも『スキ』って伝えたくなっちゃう。



でもそれはまだ言う勇気がない。



もし断られたらこの関係も壊れちゃうかもしれないから。