「俺だって暇じゃないんですけど~」




優斗は口を尖らせてブツブツ文句を言っている。



そんな姿すらもカッコいいと思ってしまう私は異常かもしれない。






コンコン…





その時、ママがジュースを持って部屋に入ってきた。





「頑張ってる~?」




「おばさんっ!こいつ絶対俺らの高校落ちるわ。全然やる気ないし」





怒り口調でそう言う優斗に対し、ママはアハハと呑気に笑った。





「ごめんねぇ、唯って昔っから要領も悪くて…私に似たのかなぁ?」





確かにママはおっとりしてるし要領も悪い…頭もそんなに良くない…と、思う。



パパは頭がいいから…絶対私はママ似だ。




ちなみにお兄ちゃんは頭もいいし、顔もパパに似てるってよく言われる。





「あー、完全におばさん似っすね、こいつ」