バイト先に行くと、店長に笑われた。
「どーしたの、必死になって」
「はい!?」
「汗だくだよ。そんなお前初めて見たわ」
言われて気づいた。
俺、今すげー必死だ。
女のためにこんなに走った事もねぇし。
「すみません…今日唯ってバイトですよね?」
「あー唯ちゃん?さっき急に連絡入ってね、風邪ひいたから休みたいって」
「は!?風邪!?」
「すげーガラガラ声だったよ。ってなに?必死に唯ちゃん探してたわけ?電話すればいーじゃん」
「出ないんすよ…俺拒否られてんのかも」
走りながら何度も電話してみたけど、呼び出し音が永遠に鳴り続けるだけ。
美緒と別れたってこと聞いてるだろうし、俺の事軽蔑してんのかもしんねぇ。
今回も遊びで付き合ったとか思ってそうだしな…



