幼なじみ以上恋人未満【完】




翌朝、昇降口で渉と会った。


ちょうどいい。こいつに言いたいことがあったし。


渉は俺の姿を見つけると、いつものようなさわやかな笑顔を向けてきた。



「優斗おはよ。昨日あれから帰っちゃったんだって?」



「ああ…悪いな、なんも言ってなくて」




渉と唯を二人っきりにさせたことを後悔した。


まさか、変な事してねぇだろうな。



「彼女とデートでもしにいったの?」


「いや…。あのさ、渉に話があんだけど。昼休み屋上いかね?」


「なに?改まって…優斗らしくないね」


「ん。とにかく昼休み話す!」




こいつは友達だから、曖昧にしておきたくない。


なんだかんだいって、やっぱり蒼空と渉は他の友達とは違う。


お互い何も言わなくてもわかっちまう時がある。


きっと今だって、渉はなにか感づいてるかもしれない。