「私も…先輩の気持ちに気づいてて甘えてました」
「いや、いいんだよ。俺が悪いんだから」
美緒が俺の事を利用してくれる分には全然かまわないと思った。
それよりも怪我が治ってきてることが本当に嬉しくてほっとした。
こいつからバスケを奪ってしまったと思うと、いてもたってもいられなかったから。
「先輩…もう自分を責めないでください。先輩の責任なんかじゃないです!私があの時飛び出しちゃったのが悪かったのに…。なのに先輩のせいみたいにしちゃって…本当にごめんなさい…」
「美緒…」
「私…少しの間でも先輩の彼女になれて嬉しかった…幸せでした!」
美緒は涙を流しながら、笑っていた。
それは作り笑いなんかじゃない。
俺の知っている、本当の笑顔だった。



