幼なじみ以上恋人未満【完】



入口を見ると、美緒と渉君が立っていた。


私は半泣きだし、この状況をなんて説明すればいいんだろう。



「唯、もう大丈夫なの…?」



美緒が心配そうな顔で駆け寄ってきた。


目が赤いだろうし、後ろめたい気持ちもあるから美緒の顔がちゃんと見れない。



「うん…心配かけてごめんね…落ち着いてきたよ」



「よかった。後は俺が付き添うから。優斗は美緒ちゃんと遊んできなよ」



渉君が私の隣に座る。




「ああ…頼む」



優斗は立ち上がって美緒と行ってしまった。



私は上を向くことができなくて、ずっと自分の足元を見ていた。



どうしよう…優斗、どんな顔していたんだろう。


絶対変に思ったよね?


泣くなんてありえない。


なんで泣いてしまったんだろう。



「唯…」



渉君は私の右手をそっと握った。




「手、震えてる」