「悪い。オレ連れてくから。すぐ戻るし二人は待ってて?」
渉君も美緒も、優斗の言うことにただ頷いていた。
普段こんな風に感情をあらわにして怒る人じゃないから、きっと驚いたんだと思う。
優斗どうしたんだろう。
こんな風に優しくしてほしくないのに…
休憩所までずっとお姫様抱っこされててちょっと恥ずかしかったけど、優斗は何もしゃべらなかった。
やっぱり、不機嫌らしい。
私は目を瞑ったふりをしながら、薄目を開けて優斗の顔を間近で見ていた。
優斗…好きだよ。
優斗のぬくもり、匂い、全てが私に安らぎを与えてくれるんだ。
美緒ごめんね…
優斗の事を忘れるなんてできない。
休憩所は広くて、人もまばらだった。
優斗は私を長椅子に座らせると、近くの自動販売機からジュースを買ってきてくれた。



