2人を乗せた浮き輪は勢いよくスタートし、物凄い速さで滑って行く。
そしてゴールしたかと思うと浮き輪がひっくり返り、渉君と私は水中に投げ出された。
「大丈夫!?」
「あははっ大丈夫!今回は溺れなかったよぉ~」
一瞬だったから、くっついていることも忘れてしまっていた。
「あっという間だったよね」
「ほんと!何がなんだかわからないまま終わっちゃったよ~」
笑っていると、渉君の背後に美緒と優斗の姿が見えた。
美緒は笑顔でこっちを見ている。
「唯、渉先輩!見てましたよぉ~2人超ラブラブじゃないですかぁ」
「え!?」
傍からはそんな風に見られてたの!?
「ね!?優斗先輩!?」
話を振られた優斗はなぜかものすごく不機嫌だった。
何かあったのかな…
さっき気に障るようなこと言ったっけ!?
私に続いて渉君がプールから上がると、優斗が渉君の肩に腕を回した。



