あの後美緒に会いに行ったんだ…


付き合ってるんだから当たり前のことだよね…



『そしてねー?初めてキスされちゃいましたっ…』



キス…


うん、これも付き合ってるんだから当たり前のこと。


でも頭ではわかってるのに胸が苦しすぎて、唇が震えてくる。



「そっかー!よ、良かったね!優斗…手が早いらしいから気をつけなよー?」



『ふふっ。うん。でも先輩すごく優しいんだ。大事にされてる感じはするよー』



それも知ってる。


美緒の事は本当に大事にしてるみたい。


今までの優斗とは別人だもん。


知らぬ間に目に涙が溜まっていて…



これが電話でよかったって思った。



でも慣れなきゃな。こんな事これからずっと続くんだし…