どんな格好をしていてもかっこよく見えてしまうのはなんでなんだろう。




「なんか今日外出んのだるくてさ。たまにはうちでもいーだろ?」




「う、うん…」




中に入ると誰もいなかった。




「優斗のお母さんは?」




「出かけてる。…つーか、こっちだから」




フラフラとリビングの方へ行こうした私の腕を、ぐいっと引っ張った。



腕を掴まれただけでもドキンッと、胸が高鳴る。





そのまま優斗の部屋へと連れて行かれた。




優斗の部屋は綺麗に片づけられていて、無駄な物がないって感じ。





子供の頃はもっとおもちゃで溢れかえっていたような…




座ったとたん、優斗が私の方に近づいたので驚いた。



そして、まじまじと私の顔を見つめる。





「え…ど、どうしたの!?」





「…お前さぁ、今日化粧してる?」