幼なじみ以上恋人未満【完】




頑張る…何を?


俺はもう頑張ることはできない。



こうやって唯を家に送ってやることが精いっぱいのできること。




「なんか…ごめんね、変な事に巻き込んじゃって」




帰り道、唯が俯きながらそうつぶやいた。




「別にいいよ…俺がただあの客にムカついたからしたことだし」




「うん。でも助かった。あの人たち怖かったから…」




「この前もなんかされたんだって?」




「うん、名前とか聞かれたり、バイト終わったら一緒に遊ぼうってしつこくて…腕も握られて怖かった…」




腕を握られた!?



あいつらきたねぇ手で触りやがって…




「今度またなんかされたら仕事中でも叫べよ?」



「うん…」



今思い出したけど…



俺さっきあいつらに“俺の女”とか言ったんだよな…



唯に聞こえていただろうか。