「家、隣町なんだろ?シフトがかぶったときくらい送ってやれよ」
半強制的な店長からの命令…
「い、いいんです!私大丈夫ですから!!優斗に遠回りさせるの悪いしっ」
「唯ちゃん、遠慮はしない方がいいよ。またあいつらみたいなのに出くわしたらヤバいでしょ。こいつ一応男だしちょっとは役に立つんじゃない?」
「はい…」
唯は申し訳なさそうに俺の顔を見た。
「優斗もいいよな?」
「は、はぁ…」
店長が強引に決めてしまったからしょうがねぇけど…
でもちょうどよかったかもな。
夜道を一人でなんか歩かせられない。
店長が言ってくれなければ唯を送る口実もなかったし。
俺は唯に気づかれないように店長に軽く頭を下げた。
店長の口は“ガンバレ”と動いていた。



