一瞬だったけど、そこから、慶助さんのぬくもりが伝わってくる。 これだけのことなのに、すごく嬉しい。 「明梨嗄、好きだよ。」 「うん、あたしも。 好きだよ、慶助さん。」 あたしたちは笑いあって、抱きしめあう。 そのとき、部屋がノックされる。 「俺だけど。」 朔也の声だ。 あたしは慶助さんから離れ、ドアを開ける。