先生は救世主





空港の外では、みんなが待っていた。

朔也が、トイレっていう事にしといてくれたみたいだけど、
あたしと慶助さんの二人で帰ってきたのが、女子たちには不満らしい。

いくら親戚でも、仲が良すぎるとか、なんとか言っていた。
いやいや、親戚じゃないし……。

っていうのは、秘密。


「これからバスで、ホテルに向かいます。
みなさん、乗ってください。」


引率の先生に促され、みんなでバスに乗る。
座席はやっぱり、朔也のとなり。