「別にいいよ、それは。
それで、何してんの?」


「絵を描いてるの。」


「…絵?」


「コンテストに出す絵。」


「へぇ。見せて?」


「…途中だから、まだダメ。」


あたしは描いてる途中の絵を、隠すように抱きしめた。


「じゃあ、出来たら見せて?」


「もちろんっ!」