___とある日の休日。 あたしは、夕日が綺麗な海で、必死に絵を描いていた。 締切が3日後に迫るコンテストに、絵を出すつもりでいるからだ。 毎年、このコンテストには応募している。 だけど、優秀賞とかはあっても、 最優秀賞はとったことがなく、いつも悔しい思いをしている。 今年こそは、絶対に最優秀賞とる! 「…明梨嗄?」 再びペンをはしらせていると、聞きなれた声に呼ばれた。 「…あ、ごめんなさい。 何も言わずに家出てきちゃって。」