「ちゃんと自覚しろよ?」 「…はーい。」 あたしが返事をすると、握っている手に力が込められた。 あたしもそれに答えて、握り返す。 「……あー、ほんと好き。」 「えっ?なんか言った?」 慶助さんが何か言ったけど、廊下は文化祭のせいで賑わっており、あたしの耳には届かなかった。 「別になんでもない。」 そういってふっと笑った。 「そー?」 「ああ。」