「ありがと、明梨嗄。」 ぎゅっと抱きしめられる。 汗とシャンプーの香りが混じったにおいがした。 あたしのために、急いできてくれたんだと思うと、嬉しくて頬がゆるむ。 「慶助さん、せっかく来たんだし、いろんなクラスまわってみようよ。」 「ああ、だな。 んじゃ行こうか。」 体を離したと思うと、今度は手を繋いだ。 そして、二人で廊下を歩く。