「僕に、なんでも相談してください。 僕は明梨嗄さんの教師であり、“夫”ですから。」 「はい。」 「ほら、着きましたよ。」 「ありがとうございます。」 あたしが車を降りようとすると、先生があたしの腕を掴んだ。 「気をつけてくださいね。 いってらっしゃい、明梨嗄さん。」 「はい。いってきます、慶助さん。」