「お風呂、ありがとうございました。」 「……明梨嗄さん。」 「はい。」 「……あ、いえ、なんでも。」 先生は、少し戸惑っているようだった。 「どうかしましたか?」 「ほんとに、なんでもないですから。 明梨嗄さんは、僕のベッドで寝てください。 僕は、ソファで寝るので。」 「そんな、悪いです。 あたしがソファで寝ますよ。」