「明梨嗄?」 「わがままだって、わかってる。 でも、今日だけでいいから。」 「……わかった。いいよ。 帰る準備出来たら、メールして。」 「……うん。」 あたしが返事をすると、笑みをみせた慶助さんは、部屋から出ていった。 そういえば、屋上で助けてもらった日も、こんな感じだった。