ほんの少しだけ、距離が縮まったあたしたち。 でも、問題はまだまだある。 「お風呂、どうしましょうか? 下着とか、ありますか?」 「……それは大丈夫です。 でも、お風呂上がりに着る服とか、考えてなくて……。」 「僕のでよければ、貸しますよ。」 「ありがとうございます。 迷惑ばかりかけて、すみません。」 「いいんですよ。 迷惑くらいかけてください。」 先生は優しく微笑む。