「もう別に、バレてもいい。 明梨嗄が嫌な思いするくらいなら、教師をやめてもいい。」 「慶助先生、なんでこの子なんですか?」 「俺が好きって思ったから。 明梨嗄しか、好きって思えない。」 そういうと、もう一度あたしに手を伸ばす。 あたしはもう、拒んだりはしない。 慶助さんに、ぎゅっと抱きしめられる。