あたしがあげたのは、あの日気に入った、ネックレス。 「少し遅くなったけど、お誕生日おめでとう。」 「ありがとう。」 慶助さんは、笑顔で抱きしめてきた。 そこから嬉しさが伝わってきて、あたしまで嬉しくなった。 「ネックレス、着けてくれる?」 「あたりまえだろ。 大切に使うから。」