先生は救世主





あたしたちが、そんな風に仲良くしていたときだった。

靴の音がバスの中に響いた。


「俺の席どこだっけ?」


この声は、同じクラスの、
清水真斗(シミズ マサト)くんだ。

動いたらバレる……!
あたしと慶助さんは、動けないでいた。

それでも、最悪なことに、清水くんの席は後ろから二列目だった。

そして、案の定。バレてしまう。


「何してんの?柊。
と、……先生……?」