不良vs一匹狼~喧嘩を越えた最強の絆~

「俺は…ただ人を傷つけたくないだけだ」

一瞬、少女の瞳が揺らいだ。

「傷つけたくないって矛盾してないか?」

「…」

少女は、黙ったままだが、俺は続ける。

「だってさ、お前が傷つけてんじゃん。さっきみたいに…」

「俺は、無駄な喧嘩をする奴を止めたいだけだ」

「…」

『無駄な喧嘩』…

俺がしていることは無駄なこと…なのか?

ただ無差別に族を潰していく…