あれから2日がたった
リノンの気配は感じられず緊迫した時間が過ぎていった


母さんに話があり俺は母さんの所に向かった



冬夜「母さん、ちょっと話があるんだけど…」


ドアを開けて中に入ると母さんは呼吸を荒くして座りこんでいた



冬夜「母さん!?どうしたんだよ!」



華夜「…ハァ…冬夜…大丈夫…対した事ないから……」


母さんの霊力が乱れてる!
それに微かにリノンの魔力を感じる…まさか!



探知すると母さんの中にリノンの呪玉が見えた



華夜「気付かれちゃったみたいね…」


冬夜「まさかリノンと戦ったあの時に!?
なんで言ってくれなかったんだよ!」



華夜「…あなたに心配をかけるわけにはいかないから」



…………っ
母さんは自分の事は後回しでいつもいつも皆の為に…俺の為に…


母さんがこうなったのも俺のせいだ……



冬夜「俺が今すぐ浄化するよ!
母さんはそのまま動かないで」


……杏の時と同じ呪玉だな
だけど霊力の強い母さんには霊力を乱すくらいの力しかない


でも…それだけでも致命的だ


ザンッ…



シュー…と音を立てて呪玉は浄化された




華夜「はぁ…はぁ…ありがとう冬夜…」


…呪玉は浄化したけど母さんの霊力がかなり減ってる


まずいな
この状態でリノンが攻めてきたら…




華夜・冬夜「………!」


その時俺と母さんは何かの気配を感じた



そして…


エマ「失礼します!
姫様リノンです!リノンが現れました!!」