華夜「でもどうしましょ…
恐らく杏は既にリノンの手の中…そして黒刀…問題は山積みね」


そう言いながら母さんは紅茶を飲んだ


エマ「今、入れ直して来ますね」


冬夜「いや、俺がやるよ
エマは母さんの側にいてよ」


そう言って俺は紅茶を入れ直す為に部屋を出た


華夜「…少し見ない間に随分と表情が変わったものね」


エマ「冬夜様ですか?
本当にたくましくなられました

姫様が倒れた時には皆に指示を出して毎晩妖魔達から月も…そして皆の事も守っていたのですから
王としてふさわしい姿でしたよ」



華夜「…いつの間にか成長していたのね
もう守られるだけの子供じゃないのね
今度はあの子が誰かを守る番…

ふふっ、親としては嬉しいね
きっと柚綺も喜んでるね…」



エマ「そうですね…」


母さんが目覚めて3日後
全員城に集まり会議が行われた


リノンの事、黒刀の事、杏の事…

たくさんの事がみんなに伝えられた


華夜「…いずれ大きな戦いになる
みんなを巻き込んで悪いと思ってる
だけど私にはみんなの力が必要なの
だから私と一緒に戦って欲しい!」



「もちろんです!」
「華夜様の力になれるなら!」
「華夜様!!」


母さんは本当にみんなから信頼されている



だけど俺は……