ドンッ…


カマイタチの攻撃を軽くよけて俺はカマイタチの前に移動した



冬夜「終わりだ」


そう言って星蘭を振り切ったがその攻撃を簡単によけた



――あれを避けるのか
でかくなっても速さはそのままか!



カマイタチ「これでも食らえ!鎌竜巻!」


ゴオォと音をたててでかい竜巻が俺に向かって来た

周りの物を巻き込んでは切り刻んでいった


切れる竜巻って事か…
しょうがないな…


俺は星蘭を構えて目をつぶった


カマイタチ「馬鹿が油断しやがったな!
ばらばらに切り刻まれろ!」


竜巻はすぐ目の前まで来ていた


……慌てるな…感じ取るんだ



冬夜「ここだ!」



俺は思い切り星蘭を振り切ると竜巻は真っ二つに切れて消えて去った


カマイタチ「嘘だろ!?あの技を切り裂くなんて…!」



冬夜「油断したのはお前のほうだろ?
俺を甘く見るなよ」




カマイタチ「や…やめろ!」


慌てるカマイタチを俺は躊躇なく斬った
そしてカマイタチは光となって空に消えていった


終わった…
俺はしばらく空を見上げていた



*華夜*


冬夜の様子を月からずっと見ていた


エマ「さすがですね
あのカマイタチを排除するなんて…初めてとは思えない」



華夜「うん…まさかもうあそこまで星蘭を使いこなすなんて」



星蘭は本来悪魔や妖魔達を浄化するための物

だけど持つ者によっては様々な力を発揮する



リュークの時みたいに防ぎようのないウイルスを消し去る事が出来たりさっきみたいに竜巻だって切り裂ける


初日で星蘭の力をここまで出す事が出来るなんて思わなかった



エマ「姫様なんだか嬉しそうですね」


華夜「分かる?冬夜の成長が嬉しくて」



エマ「まるで柚綺様みたいですね」



華夜「そうね…
冬夜はどんどん強くなっていく
あの子の成長が楽しみね」




そうでしょ?柚綺…