ぐ…重い…!



華夜「冬夜、あいつは人間達に捨てられて死んでしまった哀れな猫の魂
憎しみと恨みで化け猫になってしまった

いい?奴の憎しみに捕らわれないで
憎しみに飲み込まれたら終わりだからね」


確かにこうしてるだけであいつの怨念がビリビリと伝わってくる…



華夜「来るよ。後は自分で何とかしなさい!」



化け猫は足を俺達に向かって思い切り振り下ろして来た



冬夜「――っ!?」




ドカンっ――…


大きな音と共にもくもくと砂煙が舞う



破壊力はあるみたいだけどどうやらスピードは大したことないな


スピードなら俺の方が早い!

俺は化け猫の真上に移動した
隙だらけだな…もらった!


しかしその時だった


ヒュッ…バシンッ



化け猫は尻尾を使って攻撃して来た
油断してた俺はその攻撃をくらってしまった



俺は思い切り飛ばされて城に激突した


華夜「冬夜っ!」



くそ……甘く見てた

おまけに攻撃された時に腕も怪我しちまった
まあ、こんな傷たいしたこと…



ドクン……


なんだ…!?この感じ…何かがうごめく…!?



華夜(冬夜っ
傷口から奴の邪気が流れ込んでいる
早く浄化しないと邪気に飲み込まれてしまう!
だけど今のあの子にそんな力はない…!)


私はすぐに冬夜の元へ向かう



冬夜「―ぐっ…」


体が…焼けるように熱いっ
俺の中で黒いものが広がっていく

これは奴の怨念……


母さんに言われていたのに…
取り囲まれてく!


俺の意識はだんだん遠くなっていった