頭では分かってるけど自分に眠るその力が
どんなものか全然感じた事もない


だから正直不安でもある
母さんが暴走した時の話も聞いた

もしかしたら仲間や母さんまで殺してしまうかもしれない


そう思うと怖かった



だけど…怖がってばかりいられないから
だから俺は絶対に強くなるんだ




華夜「城に戻りましょう
これから夜が来る
妖魔達が襲ってくるかもしれないから警戒しておきなさい」



冬夜「分かった!」


そして夜が来た

暗闇に冷たい瞳が光る
それは真っ直ぐ月に向かった



――…その頃月ではそれぞれ休息をとっていた


俺も部屋で1人、修行をしていた


静かだった
でもその静寂を破る邪悪な気配を感じた


すぐに俺は母さんの所に向かった



冬夜「母さん!エマ!」



華夜「久しぶりにでかい妖力のが来たみたいね…
戦えない者達は直ちに避難!
戦える者はすぐに戦闘準備をしなさい!」



母さんの一言で皆がすぐに動き出した