―――昔、ずっと大昔から俺達と悪魔は対立し続けてきた
だけど18年前、悪魔達の王、ルイスが悪魔の軍団を率いて突然月に攻め混んで来た


月の人達も戦ったがルイスの巨大な力に敵わず次々に殺されていった

しかし月の勾玉という封印術でルイスの魔力を封印しなんとか悪魔達を追い返す事が出来た

でも生き残ったのはたった2人…
月は壊滅的な被害を受けた

生き残った者は一族を滅ぼされた敵を討つ為ルイスの消息を追った


そして3年後2人は出逢い恋に落ちたが、敵同士と知り再び復讐の為に戦った
そして悲しい真実と共に悪魔の王ルイスは死んで長い戦いに終止符が打たれた

数百人という悪魔たった2人で阻止した…


それが俺の母さん
今の月を収める王…華夜姫


風が俺の横を通り抜けてく
俺は今、城に向かって走っていた


やっと収穫出来た!
母さんもエマもきっと喜ぶ!


俺は胸を弾ませ急ぎ足で向かった


「あら、冬夜様!急いでどうなさったのですか?」



冬夜「ハツの花が沢山採れたんだ!」



「まぁ!姫様はハツの花の紅茶がお好きですものね」



冬夜「沢山あるから一緒にいかがですか?」



「本当ですか?ありがとうございます
ではお言葉に甘えて後程お伺いしますわ」



冬夜「母さんも喜ぶよ!」



俺はそこを後にしてまた駆けだした



…この15年間でこの国は様々な出来事があった
当時母さんとエマの2人しか居なかったが
エマの雪妖魔一族が環境の変化で住みづらくなり今は月で暮らしている

そして妖精一族や吸血鬼一族などの一族ががここで暮らすようになり今じゃとても賑やかになっていた


母さんが作り上げたとてもいい世界になった


皆、優しくて母さんを慕っている


俺もすごい尊敬している
いつか母さんのような戦士になるのが俺の夢なんだ!