スキキライスキ

桜が散り始めた4月の初めの頃。

私、成宮夏菜は
新しいクラスに順応できないでいた。

だって煩いんだもん。

私の顔は自分で言うのもあれだけど綺麗な方だと思う。

友達の女は
「羨ましいよ〜夏菜の顔がぁ」
「ほんと夏菜ちゃん可愛いっ!」

男は
顔と体目的でよってくる奴らばっかり。


男も女も信じられない。

あの傷は一生忘れられないもの――