検査室から病室までは結構遠いため、かなり歩いたと思うんだけどなかなか和也に会わない。
なんでだろう?と思っていると、先程の看護士さんがいた。
ひどく慌てた顔でキョロキョロしているから、きっとまだ和也が見つかっていないのだろう。
すると、看護士さんと目があって急いで駆け寄られた。
「葵ちゃん!!和也くんがね、どこにもいないの!どこに行ったか知らない?」
どこに行ったって…。
私もわからないしなぁ。
でもこんなに困っているんだっらしょうがない。
「あの!私も一緒に探しますよ。私も心配だし」
そう言うと、看護士さんは嬉しそうな顔でありがとうと言った。
「でも、あんまり無茶しないでね?葵ちゃんも病人なんだから」
「はい!大丈夫です」
そう言ってニコッと微笑んだ。
その後は、看護士さんと別れて探すことになった。
心当たりがあるところは、全部探したしなぁ。
最近の和也はなにしてたっけ?
たしかよく空を見ていたような。
もしかして屋上?
いやいや、でも今日はすごく暑いし、和也は暑いの苦手みたいだしなぁ。
でも一応探してみるか。
そう思い、私は屋上に向かった。

