あの日、功太くんに告白されてから抱き締められたけど、そのあとに耳元で囁かれた言葉は一生忘れないと思う。
でも、私が泣き疲れちゃっていつの間にか功太くんの肩で寝ちゃってて、起きたときには功太くんはすでに帰っていた。
携帯が光っていたため、開くと功太くんからメールが入っていた。
『もう一回思い出をつくり直そうな?これからよろしく。おやすみ。葵』
これを見た瞬間、なんともいえない幸福感が私を包んだ。
携帯を閉じて、ふと隣を見ると、和也がいなかった。
昨日も私の記憶の限り、あれから帰って来なかったし、私が曖昧な態度をとっちゃったから怒っているとか?
あんなこと言っといて、結局功太くんとよりを戻したし、それをドア越しに聞いて怒ってる?
そんなことを考えていたけど、きっと検査とかがあっていないんだ。と思うことにした。