何度でも君を好きになる



すると次の瞬間、とんでもない言葉が聞こえた。


少し間があいたところで、葵が言ったんだ。


“うん”って…


だって、脈のないやつにそんなことは言わないし、葵が記憶がないとはいえ、他の男に“うん”なんて言ったらきっと期待してしまう。


記憶が戻れば葵は俺の元に帰ってくるんじゃないかって、勝手に期待していた自分がいた。


葵はもう俺のところに戻ってくる気はないのかもしれない。


だから、俺以外の男の告白なんかを簡単に受け入れてしまうのかもしれない。


でも、まだ完全に受け入れた訳じゃない。


まだ俺にもチャンスはあるんだから。


俺はそう思って、立ち上がろうとしたときにまたまた葵の声が聞こえてきた。


“でも、あんまり期待しないでね?私、和也が思っているような人じゃないよ?それにまだ元カレの事が好きだと思う。記憶はないのにまた好きになっちゃった。たぶん、なにがあっても私彼が好きだとおもうから”ごめんねって…。聞こえたんだ。



これ以上の幸せってあるんだろうか。


今、ものすごく葵を抱き締めたい。


しばらくすると、和也?とかいう男がジュース買ってくる。とか言ったので、俺はあわてて隠れた。