でも今思えば、会いになんか行かなかった方が良かったのかもしれない。


あんな思いするなら…





放課後になり俺は鞄を持って席をたった。


近くに坂下がいたが今日は一人で行こうと思い誘わなかった。


病院に行くまでの道のりを一人で歩いていると、ふと虚しくなってしまう。


ついこね間までは、葵は俺の一番近くにいたのに…


もう、いないんだな…


そんな事を思っていると、病院につき葵の病室に着いた。


ドアに近づくと、葵ではない声がした。


話し声も聞こえてくる。


でも、葵ではないその声は男のものだった。