何度でも君を好きになる



「でも、葵さんが眠っている間にお友達が毎日お見舞いに来ていたんですよ」


「友達?」


「結衣ちゃんと功太くんよ。あなた、功太くんと付き合っていたんですってね」

「功太くん?付き合っていた?」


全く知らない人の名前がでてきて、私は混乱していた。


「まさか、あなた功太君までも忘れたの?」


「…思い出せない」


私がそう言った直後に、病室の扉が開いて、女の子と男の子が入ってきた。


「あ!結衣ちゃんと功太くんじゃない」


「おばさん!来たよ」


「お母さん…。今日の葵の様子…は」


突然男の子が喋るのを止めた。


その視線は、私に向いていて…


「葵?葵なのか?」


「葵!目が覚めたんだね!」

そう言って、女の子が抱きついてきた。


「結衣?」


「そうだよ!葵」


私は、結衣に会えたことに嬉しくなってもう1人の存在を忘れていた。