何度でも君を好きになる



葵が自分の前からいなくなってしまうかもしれないと思うと何にも考えられなくなった。


俺は葵が手術室に入って行くのを見届けると、近くの椅子に座って項垂れていた。


頭に浮かんでくるのはこの2週間の出来事だった。


葵に告白されて、めっちゃ嬉しくておれの発言に素直に反応する葵を心から愛しいと思った事…。


すべてが昨日の事のように浮かび上がってくる。


やがて手術室のランプが消えて、中から先生が出てきた。


「先生!葵は、葵は大丈夫なんでしょうか?」


葵の両親が先生に訴えているのを見て、俺は両親の側に行き、両親と同じ質問をした。


「親御さん。落ち着いて下さい。娘さんの命は助かりました。ですが、意識がまだありません…。何があってもおかしくない状況なので覚悟をしておいて下さい」


俺はそれを聞いた瞬間、その場で崩れ落ちた。


それは、葵の両親も同じだったようで泣きながらしゃがんでいた。