他の男子から、“可愛い”なんて言われたのが初めてで、私は照れくさくなった。
「おいお前ら、じろじろ葵の事みてんじゃねーよ」
功太はそういいながら、男子の元へ行ってしまった。
私がその場にたちすくんでいると、さっきの女の子達が集まってきた。
「ねぇねぇ、稲垣さんって言うか、葵ってよんでいい?」
「も、もちろん!」
「じゃあこれからは葵って呼ぶね?ちなみに私の名前は、小林彩花っていうの。だから、彩花って呼んでね?」
「分かった!よろしくね、彩花」
良かった。彩花みたいな子がいて。
私は彩花たちと一緒に、自分の席まで行った。
すると、1人の女の子、明日香ちゃんがこんなことを言った。
「ていうか、葵ちゃんって功太くんと付き合ってたんだね」
「う、うん」
私はギクッとしてしまった。
なぜなら、明日香ちゃんがさっき功太と私が付き合ってるって知って、ショックだといっていたからだ。

