私はその空気に我慢できず、思わず俯いてしまった。
「あれって、稲垣さんじゃない?」
1人の女の子がそういったのをきっかけに、周りもざわめき始めた。
「えっ?稲垣って、事故ったやつ?」
「てか何で功太といるんだ?」
とか、色々聞こえてきて、余計に緊張してしまった。
「功太!何で稲垣といるんだよ」
1人の男の子が功太に聞いた。
「何で俺が葵といるかって?そりゃあ、俺、葵と付き合ってるし」
功太がそう言った瞬間、一気に教室がざわめき始めた。
隣にいた私も、口をパクパクさせていたし、結衣なんて呆然としていた。
まさか功太がこんなことを言うなんて、驚きすぎて言葉も出ない。
「えっ?付き合ってたの?功太くんって」
「えー、ショックなんですけど」
そんな声も飛び交えば、男子からはこんな声も上がった。
「マジかよ功太。こんなかわいい彼女がいんなら言えよな」
「てかマジ可愛くね?稲垣さんて」
私は顔が赤くなってしまった。

