何度でも君を好きになる



「ごめん…。結衣。言い訳になっちゃうかもしれないけど、私は結衣を傷付けたくなくて言わなかったの。でも、結果結衣を傷付ける事になった。本当にごめん」


私は頭を下げて謝った。



すると、それまで何も言わなかった功太が声を出した。



「坂下ももういいんじゃないか?十分葵を責めたんだ。確かに坂下は傷付いたかもしれない。これは葵も悪い部分はあった。でも、それは坂下に気をつかってのことなんだ。許してやってもいいんじゃないか?葵も反省してるんだし」



功太は結衣を宥めるように言った。



でも、その言い方は私を責める言い方でもなく、結衣も責める言い方でもなく、両方が納得いくような言葉だった。




「分かった…。ごめん葵。今日はもう帰るね」



そう言って、結衣は部屋を出ていってしまった。



私はそれを名残惜しそうに見ていると、功太が言った。



「葵…。追いかけてやったら?このままにしたら、次気まずくなるぞ。今日のうちに解決してこい」



そう言って、功太は私に微笑みかけてくれた。



私はその笑顔に背中を押されて、結衣のもとに向かって走り出した。