「結衣?どうしたの?」
そう聞けば、結衣は私に近づいてきてこう言ったんだ。
「ちょっと話しがあるんだけどいい?」
って。私はなんだろう?と思いながら、いいよと言って部屋を出ていこうとして、大事な存在に気がついた。
「功太!結衣と少し話して来るから、待ってて」
そう言って結衣と部屋を出た。
部屋を出て向かった先は屋上だった。
たしか前は和也がここにいたんだっけ。
「それで結衣。どうしたの?」
懐かしさに浸りながら、私は結衣に問いかけた。
すると、驚きの答えが返ってきた。
「葵が出ていった後にね、私どうしても隣の男の子が見たくてそぉーっとカーテンを開けたの。そうしたら、葵の言う通りかっこよくて私思わず、好き…って言っちゃって」
私は驚きのあまり、言葉が出なかった。
今まで結衣は好きな人ができても、決して告白なんかしなかった。
本気じゃないっていうか、あんまり興味はないけど少し気になったからとかばかりだった。
だから尚更、結衣が突発的に告白したとは考えられなかったんだ。
「で…、和也はなんて?」
私はやっと言葉に出して、結衣に聞いた。
すると結衣は「和也くんがね、いきなり開いたから何事かと思ったって言われて、で、言いたいことはそれだけ?って言われて。私ムカついて思わずバカって言っちゃって…」
あぁ…。
そういうことか。
私はそのあとの2人のやり取りが想像できて、思わず笑みが出てしまった。

