「別にいいけどさー。葵が彼氏にしか興味ないの知ってるし。でも俺とか彼氏以外は言うなよって事」
私は言葉が出なかった。
だって明らかに、和也の態度はすべてを投げ出しているように見えて、私は心が苦しくなった。
「で、話戻すけど結果はどうだったの?」
あっ!そうだった。
すっかり本題を忘れていた。
「検査の結果ね、私、来週に退院出来ることになったの」
私がそういうと、和也は一瞬だけ寂しそうな顔をして、すぐに笑顔になった。
でもその笑顔は、苦しそうにも見えて、それを隠すように笑うからとても痛々しく見えた。
「そっか…。良かったな葵。やっと学校に戻れるんだもんな」
そういうと、また苦しそうな笑顔を見せた。
お願いだからそんな苦しそうな顔をしないでほしい。
私まで胸が抉られそうで、悲しい気持ちになるから。
私が被害者面しちゃいけないって分かってる。
和也を傷付けたのは私なんだから。
これは私の自分勝手な思いだけど、私の退院まではわらっててほしかったって。
そうじゃないと、きっと笑顔で別れられないから。
ずっと苦しみ続けたままで、この先も過ごさなきゃいけなくなる。
私も。
和也も。

