私は、功太が帰るのを見送ってから病室に戻った。
病室に戻ると、相変わらず和也は何にも喋らなくて、私はそのままベッドに行った。
あのときタイミングを逃したから、どうやって切り出そうか迷っていると、和也が口を開いた。
私はびっくりして、目を大きく開いた。
「あのさぁ、どうだった?結果」
私は話しかけられた事に対して、驚きすぎて話を理解するのに少々時間がかかってしまった。
「…ん?結果って何?」
私の返答に、和也は呆れていたかもしれない。
でも、私は久しぶりにしゃべってくれた事が嬉しくて、それどころじゃなかった。
「何って、検査の結果なんだけど。何?ついに頭までおかしくなったの?」
そんな憎まれ口を叩かれても、今の私には通じなかった。
「あ、頭はおかしくありません!和也が急に喋りかけてくるからでしょ!」
私は動揺しすぎて、ついに本音がもれてしまった。
「へぇー、葵嬉しかったんだ。俺に話しかけてもらって」
「そりゃあ嬉しいよ。同室なのに何にも話さないっていうのは嫌だもん」
私はありのままを話したのに、和也はクシャと笑った。

