あの日から何となく気まずくて、和也とは話していない。
功太くんはときどきお見舞いに来てくれているし、結衣も来てくれている。
でも、同じ部屋なのにずっと無言なんて悲しいな。
今日は思いきって話しかけてみようかな。
そう思って、私は口を開いた。
「か…「葵ちゃん。検査よ」
いきなりガラッとドアが開いて、看護士さんに呼ばれた。
あーあ。タイミング逃したな。
そんなことを思いながら、ベッドから降りて看護士さんについていった。
検査室につくと、いつもの手順で検査が行われていき、検査が終わり結果を待っていると、功太くんにあった。
「あっ!功太くん。来てくれたんだ」
「今日は早く学校が終わってね」
そう言ってニコッと微笑んだ。
「ところで葵は何してんの?」
「私?私はね検査の結果をまってるの」
そう言うと、功太くんはそっかと言い私の隣に腰掛けた。
功太くんが隣にいるってだけで、ドキドキしてしまって心臓が持たない感じだ。
しばらく功太くんと他愛もない話をしていると、名前を呼ばれた。
私は功太くんにちょっと待っててと言い、中に入った。
中に入ると、先生から驚きの答えが返ってきた。
「怪我が回復して、すっかり良くなったので来週辺りに退院出来ますよ」
その言葉を言われた瞬間に私は本当ですか!?と何度も聞いていた。