葵にごめんね?と言われても、何がごめんなのって思ってしまう。


何で俺じゃないんだろうって。


このままじゃ、葵に八つ当たりをしてしまうかも知れないと思い、俺は葵を帰した。


ただただ苦しくて、誰かに分かってほしくて、でも俺の側には誰もいない…。


それがとてつもなく虚しかった。


胸が苦しくて、うまく息ができなくて。


俺はそんな苦しみに耐えながら、屋上で眠った。


この胸のモヤモヤが消えるように祈りながら。



和也side end